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夢の話

夢を見た。

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小さな赤ん坊の夢だった。
普通ではありえない、手のひらに収まるような大きさの子供。
けれども彼(彼女?)は言葉を理解し、会話ができた。
僕は彼をあやして、遊んでやった。
僕はそれと 友達になった。

自分以外に彼は見えていない様だった。
また、彼は話していると時折どこか仄暗い面を見せた。
僕はそれが生きている存在ではないのだと感じた。
死んでしまったのか、そもそも生まれ損ねたものなのだと
分かった。

不思議と怖くは無かった。
僕は以前と変わらず、もしかしたら今まで以上に親身に接し、
それも僕のことを信頼していったと思う。
どのくらいか分からないが、時間が流れた。
一日か、七日か、一か月か、もしかしたら数時間程度だったかもしれない。

それの態度が縋るような、引きずりこむようなものに思えるようになった。
少しそれのことを恐ろしく思うようになった。
けれども、それは基本的にただ無邪気なのだ。
どこか愛おしく、そして可哀そうに思っていた自分は離れなかった。

ある時それが痛みを訴えた。
目を抑えてもがき、そこから血が流れていた。
ここは寒い、暗い、嫌だ、助けてくれ
そんなことを言われた。

僕は慌てて湯をカップに注いだ。
そこにそれを入れると少し大人しくなった。
手についた汚れを落としにすこしその場を離れ戻ると
それは溺れかけていた。
湯の色は流れ出た血で赤く染まっていた。

覗きこむとそれの眼は無くなっていた。
赤黒い眼窩が、血を流しながら僕を見る。
だというのに、それが僕に笑いかけた気がした。
当然助けてくれるだろうとそれが僕に手を伸ばす。
途端に、僕はそれが恐ろしくなった。

僕は動かない、動けない。
僕の様子が今迄と違うとそれは気づいたのか
焦り、声を上げた。
それは手を伸ばす、縋る、縋る、縋る。
あちらは嫌だ、一人は嫌だ、助けてくれ、
一緒にいてくれ。

悲痛な声だった。恐怖と怒りと悲哀が詰まった声だった。
動くたび、それの体が少しずつ崩れていく。
血を、骨を、内臓を露わにしながら僕に縋る。
僕は逃げ出したかった。逃げ出そうと思った。

ここで目が覚めた。


喉の奥にへばりつくような不快感があった。
夢であったのに、リアルで、グロテスクで、気持ちが悪かった。
まだ暗い部屋を見渡すと、それがどこかにいるような気がして
怖かった。


思い返すと血と眼球の無い顔ばかり思い出される。
もっと他にも出来事があったはずなのに。
時間の経過と共に、転がる石の角が無くなるように
夢の記憶から鮮明さが消えていく。

せめて今思い出せることを忘れないよう記しておこうと思った。
  

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